猫田の徒然なる日記

ほぼタイトル通りです。twitter @nekotamario

とある猛暑の午前中


五月某日

この日は、とても暑かった。

たとえ気象庁での猛暑日の基準が最高気温三十五度以上だとしても、私にとっては二十七度も充分に猛暑である。暑い。何より暑い。でろんでろんに溶けてしまいそうだ。運悪くこの日の荷物は重く、炎天下(個人的観測)の中ゆっくりのろのろと歩く。

歩いている。五月なのにこんなに暑いなんてどうかしている。地球は一体どうしてしまったのか。神よ、我に涼しさを。神を見上げる様に天を仰ぐ。と、光に目の奥がずぅんっと痛くなった。あぁ、もう。早く木陰にでも入りたい。


……まだ歩いている。
建設途中のビルの隣で、信号が青に変わるのを待つ。柵に覆われていてビルの姿は見えない。柵にはポスターが貼ってあり、それによると名称が採用された人には賞金として十万円が贈られるらしい。うぅん、ちょっと欲しい。

オシャレなビル。ファッションウォーク。えぇと、ビューティビル? ……どれも二番煎じだなぁ。ビルの名称について半分本気で考えながら歩いていると、美味しそうなパン屋が目に入る。あぁ、お腹すいたなぁ。今食べる時間はないけれど、もう少しでお昼だし買って行こう。涼しい部屋の中で悠々と食べるのだ!

そして、ただでさえ多い荷物の中に、明太子フランスパンとカレーパンとチーズケーキが加わったのであった。