猫田の徒然なる日記

ほぼタイトル通りです。twitter @nekotamario

「告白」を掘り出す


五月某日

突然、思い立って部屋の掃除を始める。

私の部屋には元からあまりモノはない。今流行りのミニマリストがどうとかそういった類ではなく、ただ熱し易く冷めやすい性格なのだ。そのおかげで小さな頃は、漫画を全巻揃えた後すぐに売ることもしばしばで、周りから見るときっと理解し難い子どもだったことだろう。因みにこれは今でも直っていない。

どこから手をつけようか、と暫し悩む。えーと、まずは……。とりあえず部屋の角に高く積まれた本の選別を行うことにする。本を読む癖に本棚を持っていないため、もう読まないものやしっくり来なかった本を定期的に選別しなければならないのである。そしてめでたく残された本は、痛まないように注意を払われながら部屋の角に積まれることとなる。

選別を行っている最中、とある本を見つけた。
湊かなえ「告白」である。

そういえば映画化されたときに、この本を買って読んだなぁという程度だったけれど、少し思い返すと物語の内容がどんどん蘇ってきた。
この本の登場人物の中で、私は少年Aが好きであった。

この物語の中で少年Aは、担任である森口先生との対決場面が主として描かれている。勿論それ以外のシーンもあるのだが、そうした場面ごとを切り取るのではない。私は少年Aが初めから最後まで一貫として頭の良いところが好きなのだ。

この本を読んで分かったことは、頭が良いことは何よりも有利であり、武器になるということだ。少年Aは簡単に全ての人が信じてしまうような嘘を吐く。けれど、彼はボロを出さない。最後の最後まで彼の嘘は見破られないのだ。彼は、嘘をつく場面とつかない場面の見分けが非常に上手なのである。

そんなことを考えていると、もう一度読み直したい衝動に駆られる。掃除が終わったら、掃除が終わったら読むぞぅ。…………ううーん、一ページだけ。ちょっと最初を読むだけ。おおっ、そうだこんなエピソードもあったなぁ。おっとこれは、…………。

まだまだ掃除は終わりそうにない。


告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)

告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)


五月一日


おはようございます。
初夏の候、五月になりましたね。
四月から始まった新しい事にも慣れ始める時期でしょうか?

突然ですが、私。
各月の一日にはその月の目標を立てる様にしています。
それは月が変わり、日が一からリセットされることで何処となく気持ちがシャンとするからです。

なので、今月から一日(か二日)にはその月の目標をブログに投稿していきたいと思います。


そして。
他の方のブログを読んで、様々な形がある事を知りました。商品のレビューやライフスタイル、ニュースについてなど、とても沢山でした。驚きました。

でも私にはたくさんの商品を購入して批評する事は出来ないし、自慢できる様なライフスタイルも送っていません。面倒くさがりなのでニュースに対して怒ったり悲しんだりも殆どしません。
私には今のような月に数回程度の日記が合っていると思いました。

ただ、私は本が好きです。
本の事は上手く言葉にできたら書きたいと思っています。
いつになるか分かりませんが。(笑)

それでは。
今月の目標は「無理をしない」です。
自分の身体と心を大切にしたいです。


ごきげんよう。

エスプレッソのあるカフェ


四月某日

駅ビルの中のとあるカフェに立ち寄ってみる。

平日の昼間ということもあり、客入りはそこそこだった。注文を受けるカウンターらしきものが2つあるが、生憎この日は眼鏡もコンタクトも付けておらずどちらに行けばいいのかわからない。困ったなぁ、とウロウロしていると片方で接客中の女性店員にニコッとされたのでそちらに向かう。

先日テレビで名前を聞いたエスプレッソを頼む。どんな話題で名前を聞いたんだっけ。人々がどうとか言った話だった気もするし、歴史の話だった気もする。うーん、思い出せない。

そんなことを考えているとエスプレッソが運ばれてきた。あぁ、思い出した。エスプレッソの飲み方について放送してたんだった。もう覚えてないけど。

運んできた店員から「それ、苦くないですか? いつも飲むんですか? どこで飲むんですか?」と質問攻めに遭う。うぅ、どうしよう。一番低価格だったし、名前を耳にしたことがあるから頼んだだけなのに。言葉に詰まりながらもなんとか返答する。ふぅ、びっくりした。妙に通ぶった返答になった様な気がするが、まぁいいか。
小さなカップを指で摘み、やっと一口飲む。
…………苦っ。